(最終更新日:2022.2.2)
こんにちは、アキタローです。
今回はちょっとしたコラムです。
車選びの際、格好良さのモノサシを持っていますか?
“格好良さのモノサシ”とそれっぽく言ってみたはいいものの、自分も結構曖昧なところがあります。
ようは“この車カッコイイ!”と思える要素って何なんだろうなっていうところ、自分でも紐解いてみたら面白いかなと思ってこの記事を書いています。
“格好良い”と”美しい”は似ているようで違う
車を眺めている時にどういう感情が沸き立つでしょうか?
格好良いなぁとか綺麗だなぁとか。
それは人によって様々だと思います。そもそも何も感じない人も多いかも 笑
言葉の定義は横に置いておき、私は下記のようなイメージを持っています。
念押しですけど、車に限っての話ですよ!
美しいとは…生き物であること
車を見て美しいと感じることは多々あります。最近だとフェラーリのローマや、アストンマーティンのDB11など。
もちろん964型ポルシェ911なども垂涎ものの美しさを誇っています。
これら美しい車に共通することとして、曲線を多用していることが第一に挙げられると思っています。
表面を滑らかに撫でるようにスケッチされた車は正に曲線美。
ある種艶やかさまでも感じますが、なぜ曲線を使うと美しさを感じるのでしょうか?
私は“生き物である動物に似るから”だと思います。
それは人間もそうですし、走ることのイメージが強いサラブレッド、チーターなどの動物もそうです。
進化論として生き残るためそれぞれ独自の発展を遂げてきましたが、基本的には丸みを帯びた姿かたちをしています。
この丸みや曲線が車のデザインにも踏襲されるのであれば、それは動物的であるために”美しい”と感じるのではないでしょうか。
国産車として美しさを大々的にアピールするマツダも同様のデザインをしています。
時速100km以上で走るとされるチーターが、高速で走っているシーンは美しい。その美しさの源は骨格にあると前田氏は考えた。顔、背骨、足など、1つひとつの軸がどう動いているかを検証し、それをベースにデザインを進めていくことにした。ボディを眺めただけで骨格がわかるような造形を目指したのだ。
クルマは「愛車」と呼ばれるぐらい人間に近い存在だ。でも生命感のある動きを与えないと人間に近い存在にはならない。冷たい金属を暖かそうに見せるには、動物が持つ張りなどに近づけることが必須となる。その点も自然界の生き物に注目した理由だと前田氏は語った。
マツダデザインはなぜカッコ良くなったか – 東洋経済
https://toyokeizai.net/articles/-/99747?page=2
つまり、美しいとは生き物っぽさであること。
そんな感じかなと大雑把に思ってます。
格好良いとは…生き物でないこと
引用:Wikipedia – ランボルギーニ・ヴェネーノ by Clément Bucco-Lechat
では、格好良いとは?
私は、人間が作り出したモノであることを主張する要素が格好良さだと思っています。
車で例えるならトヨタのランドクルーザーやメルセデスのGクラス。スポーツカーだとランボルギーニのウラカンなどでしょう。
どちらかというマクラーレンなんかも”格好良い”寄りです。エクステリアは曲線多いですけどね。
こういった車たちは生き物というよりかは道具としてのアピールを強く感じる事も多いのではないかと思います。
道具…それは1秒でも速く走り抜けるためだったり、どんな悪路でも走り抜けることだったり、機能を追求していった先に”格好良い”があるんだと思います。
そして、言葉としては美しいより格好良いという単語が先に出てきます。
少なくとも私は 笑
つまり、道具としての機能を追求していった先に”格好良い”が生まれるんじゃないかと、ふわっと感じてます。
美しさと格好良さはトレードオフ
生き物としての美しさ、道具としての格好良さを備える車は無いんじゃないかなぁと感じています。
つまるところ、トレードオフなんじゃないかなと。料理で例えると塩とお酢の関係ですね。
どちらかに振れると思います、格好良い!なのか綺麗だ…なのか。
そんな車に私がまだ出会えてないだけかもしれないですが!
いやでもローマが目の前にあったら両方感じるのかも・・笑
格好良いとは”異質であること”
更に格好良さには条件があると思っていて、それが“異質であること”です
格好良さって滅多に見れない/入手できないものであるからこそ、良いなと感じる瞬間があると思っています。
例えば、
ポルシェ911GT3RSが信号待ちで常に4台~5台連なっていて、
コンビニの駐車場に行けば絶対止まっているし、
中古車屋では50万円くらいで叩き売られているのが日常であれば。
それに対して格好良いという感情を抱きづらいんじゃないかと思います。
GT3RSのデザインそのまま、性能や価格を今で言うNBOXに置き換えてみて考えてください。
200万くらい出せばみんな買えて、見かける頻度も多く、660ccの排気量なのでスカスカ、エンジンサウンドも堪能できない。
いくらデザインが格好良く見えるからといって、これではただの路上に出てきたカエルです。
性能を突き詰めるから車両価格が高くなるし、限定車という扱いにもなるから希少性も増す。
つまり容易に入手できないし、街で見かけることもできないんです。
だからこそ、異質であり続けられるのだと思っています。
そして、異質であることは格好良さの条件の1つだと、私は感じています。
比較の先に、美しいや格好良いは存在しない
で、結局何が言いたかったかというと、車を購入する時にエンジンスペックだとか車両重量だったりとか馬力だったりとか、どうしても候補の比較をしてしまうと思います。
どうしても比較をしてしまうと思うのですが…
比較の先に美しいや格好良いは存在しないと思っています。
それはなぜか?
美しさや格好良さは、数値化できないからです。
あくまでその人の主観でしか判断ができないからですね。
数値化できないので、上手に比較できないんです。
逆に絶対的な格好良さとは、つまり一目惚れです。
これしかないと突き動かされるほどの衝動が生まれるのであれば、それは自分にとっての本当の美しさや格好良さです。
ただ念のため書いておきますが、自分自身が感じる良さと他人から見た時の良さはまったく別物です。
自分のセンスに自信がない人は変にカーチューンしないのがベストだと思っています笑
実際の手にして乗ってみて、結果イメージと違った…ということは防げないのが辛いところですね( ;∀;)
まあそのためには試乗しよう!ってことですね!
格好良さのモノサシ=一目惚れしたかどうか、です。
あくまで私の感覚ですけど。
なんですけど…次に予算の問題にぶち当たるわけで、衝動的に一目惚れ買いできた車はまだありません 笑
マカンは吟味に吟味を重ねて購入してますので…お金があればな~( ;∀;)
今回は格好良さについて記載しましたが、美しさという意味でも同じようなことが言えると思いますね。
限りある人生、車選びも楽しんでいきたいですね!
以上、今回はこれまで。
また次回に。