試乗記, マツダ MAZDA3 :惜しい車

(最終更新日:2021.11.1)

MAZDA3に試乗してきた

こんにちわ、アキタローです。

CX-30に引き続き、マツダ3に試乗してきました。

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今回は2019年5月に発売された、マツダ3 XD Burgundy Selectionに乗っています。

 

印象としては…

”背伸びしすぎないちょうど良い車。ただし色々惜しい

という印象です。

 

まとまっている車だと思うのですが…。

CX-30には正直落胆してしまってマツダ3も同じようなものかと懸念していましたが、そちらよりは良い印象でした。

確かCX-30とシャシーベースは一緒だったかと記憶しているんですが、いったい何が分水嶺となっているのかは伺い知れません。

マツダ3は乗るとまだしっくり来るんですよね。ブレーキフィールなどの違和感がCX-30より少ないと言うか…。

乗り心地が良いわけじゃないとか、走行性能がチグハグな部分があったりとか色々ありますが、まだ乗れます。

 

スペックは下記のとおり。

新車価格:222万円~368万円

試乗車:304万円(XD Burgundy Selection)

全長4,460 mm
全幅1,795 mm
全高1,440 mm
車両重量1,410 kg
エンジン排気量 1756cc

116馬力・トルク27.5kgf m

 

では以下、詳しく書いていきます。

 

ちなみに私が重視するのは、ドライブフィール・エンジンサウンド・ライフスタイルとの合致・乗り込む際の高揚感、この4点です。

詳しくは以下をどうぞ。

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・エクステリア

・インテリア

・ドライブフィール

・エンジン

・ライフスタイルとの合致

・まとめ(買いか?)

 

この順番でレビューしていきます。

エクステリア:マツダを象徴する魅力的でアイコニックなデザイン。

フロントからリアまで流れるようにデザインされたエクステリアは、見事としか言いようがないでしょう。

デザイナーの努力の賜物でしょうね。デザイン面で他の国産車と比べた時、やはりマツダは1つ上のステージにいる事をわからせてくれます。

フェンダーもしっかり外装と同じ色に塗装されているので、文句無しです。(CX-30はフェンダーアーチが樹脂になっている)

 

街中を走っていてもふと目で追ってしまう、そんな魅力的な雰囲気を持っている車です。

都会に馴染むデザインセンスを持っている車の1つでしょう。

 

色合いも映えるソウルレッドに限りますよ。

国産車で言えばレクサス相当の厚塗りだと思います。光の当たり方によっても表情を変えるこのメタリック感は美しいものです。

ほんとうに綺麗な車です。

ママ友さん達にも受けが良さそうな、上品な赤ですよね。

インテリア:価格から考えれば素晴らしい質感

CX-5をオススメSUVに記載した記事と同じですが、コストパフォーマンスが良いと感じる部分はこのインテリアです。

(CX-5の記事)

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CX-30と同じデザインポリシーで作られた車ですから、当たり前ですがインテリアは同じような雰囲気です。

どのパーツもしっかりとした高級感を持ち、華美ではなく必要十分な質感を感じることができる。

嫌らしくない、お洒落なインテリアですね。

違うところとすれば、こちらの試乗車はバーガンディセレクションという仕様になっていたので、レザーではあるものの色合いがワインレッド調です。

この色はよく欧州車でも使われていますね。乗用車よりかはスポーツカーに使われている色という印象が強いですが。笑

シートもスベスベ。座り心地も良し。

細かくシート設定もできますから、ドライビングポジションが決まらないということはないと思います。

 

後席ドアのステッチもオッサレ。

意外とフロントだけ雰囲気作りましたって車も世の中には多いですが、この車はそんなことはなく後席もしっかり仕上げてありますね。

ドライブフィール:細かい振動が多く、突き上げが強い。良くも悪くもスポーティ。

CX-30よろしく、交差点でのカーブなど街中では思い描いたラインをしっかりなぞれる優秀なステアリングです。すごい。

ただ、CX-30では感じれなかった路面からの細かい情報がダイレクトに伝わってきました。

なんでしょうね、表現が難しいのですが路面がザラザラしてるよ~だったり、デコボコしてるよ~というのがシートから伝わってくるような感覚です。

しっかりとしたスポーツカーにはあまり乗った経験が無いのですが、ポルシェケイマンでもこの感覚は薄かったと思います。

ハッキリ言うと、乗り心地が悪い。ドライブフィールは絶対に高級車相当ではありません。

 

ですが、この感覚。私は嫌いではないですね。

車を運転してるんだ、という気分になりますから。

ただ、同乗者はおそらく気になるレベルの突き上げがありますから家族用の車として使うには…少し勇気がいりそうです。

リアサスペンションをトーションビームに変えたからだなんだ言われてるみたいですが。

 

運転者自身が気合を入れて走ろうという意気込みがあるのであれば、気にならないレベルのものだと思います。

でも、このエンジンと足回りで峠とか攻めた走りをするのはやめておいた方が良いでしょうね。

CX-30ほどではないにせよ、走り込むには難しい車です。

 

そういう意味では、外観・内観はラグジュアリー。走りは安いスポーツ。

この点はもう少し頑張って統一感を出してほしいところですね。

 

あと、CX-30よりはブレーキタッチが自然な気がしました。概ねブレーキフィールが重すぎる気がするマツダ車ですが、まだ良い方かと思います。

エンジン:CX-30と車両重量はほぼ変わらないがそこまで悪くない印象。なぜ?

エンジンはCX-30と共有しているものになります。

なので、他車種のエンジントルク感比較はCX-30の記事をご覧ください。

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あまり良い印象は持っていないエンジンではありますが、CX-30と60kg程度、男性1人分くらいしか車両重量は変わらないのですがあまり悪い印象はありませんでした。

う~ん…慣れでしょうかね?笑

回転数と馬力の頭打ちは早いので、上述した中途半端なドライブフィールとも喧嘩してしまってる感が強いかなと感じます。

Xとかだと変わってくるんでしょうか。

ライフスタイル:荷室はCX-30よりは劣るが平均的。注意点は電動テールゲートがつけられない事。

SUVではないものの、今回試乗したのはハッチバックだったのでそれなりに広め。

普段使いには必要十分ですね。これで足りなくなるのは家電量販店で配送費をケチってエアコン持って帰ろうとする人でしょう。

荷室容量は334L。

 

ただし、大きな注意点として電動テールゲートはつけられません。オプションでも存在していません。

ここは気を付けるべきポイントですね。

 

まとめ(買いか?):ドライブフィールを度外視すれば、このデザインは魅力的。

まとめです。
(★5つで評価)

運転していて楽しいか - ★☆☆☆☆

ステアリングのリニア感は優秀です。★1つ。

加えて、細かな振動はあるもののそれが運転しているのだという事をハッキリ自覚できるのでプラスポイントです。

ただ…冷静に考えてみるとスポーティに走る車ではないですから、細かい振動などは切り捨てるべき情報です。走り込む車であれば重要だと思いますけどね。

電子制御ダンパーが入っているわけでもないですから、年がら年中そんな乗り味…乗用車としては辛いんじゃないかなと思います。

魅力的なエンジン音か – ☆☆☆☆☆

「最近のトラックは随分コンパクトになったのねぇ。真っ赤なのも珍しいわ。」

生活スタイルに合っているか – ★☆☆☆☆

他のセダンやハッチバックに比べてコンパクトか、と言われると何とも言えない大きさです。

街乗りでは使いやすい部類だと思いますが、CX-30であれば100L以上の荷室容量があり天井も高らか。

快適性ではマツダ3の方が劣っています。

電動テールゲートも無いですし。

私の生活スタイルにも合致はあまりしないかなと思っています。

乗り込む時にワクワクするか– ★★☆☆☆

格好良いハッチバックにワクワクしない男はいないはずです。

CX-30よりも私は間違いなく高揚感が得られるのでこの点数です!


以上となります。

 

ちょっとちょっと!★少ないんじゃ??という疑問、その通りです。

自分で作っておいてなんですがこのリスト、エクステリアとインテリアを評価する個所が無いんです。笑

運転していて楽しいか欄に記載しようかと思いましたが、あまりにもドライブフィールの評価とデザインの評価が離れてしまっているのでとりあえず今回は別にしました。

 

エクステリア、インテリア。この2点においては★4つ相当つけられると思います。

何度も書きますがこの価格でこの質感のエクステリアとインテリアは破格のバーゲンプライスだと思います。

質の高いマツダデザインにどこまで魅力を感じるかが、この車を買うか買わないかの判断ポイントだと思います。

走行性能は…トヨタの乗用車よりはオススメできるかなぁというレベルですね。笑

 

しかし…マツダ3の販売不振というのも少し頷けます。

CX-30の方が圧倒的に快適ですもの。SUVは器用貧乏な車ですが、普段使いする分にはその万能感が最大の訴求力でしょうからね。

マツダ3はもう少しスポーツ方向に振ってしまえば、案外いい線いけるかもしれませんね。素体は良いもの持っていると思いますから。

例えば、ロードスターの5人乗り版を狙うというのはどうでしょうか。

 

 

 

さてさて、またしても辛口コメントになってしまいましたが…。

自分の足車として買うか?と言われると微妙なところです。

CX-30を買うよりかはこちらを買うと思いますが、もう少し落ち着いた走りができればなぁといったところです。

 

う~~~ん、惜しい車ですね…。

 

では以上!また次回に。

 

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