ポルシェを購入する際に気をつけるべき5つの事柄(購入~納車まで)

(最終更新日:2020.1.24)

購入時、注意すべきポイントを5つに絞って紹介します

こんにちわ、アキタローです。

今回はポルシェ(マカン)を購入する際に気を付けた方が良いポイントです。

意外と知らずに検討している人もいるかもしれませんので、ここで記載しておきます。

 

私はマカンベースグレードを新車で購入しましたが、おそらく他のポルシェ車全てに通じる事柄だと思います。

当初なんの知識も持たずにディーラーに行ったので、そもそもの輸入車ディーラーの商習慣などを理解するのも大変でした。笑

ここで記事にしますので、購入を検討されている方は参考にしてみてください。

ポルシェオーナーの方にとっては周知の事実かもしれませんが、乗って1年経っていない青二才が書いている記事ですので間違いなどがありましたら遠慮なくご指摘くださると大変助かります。

 

マカンを検討されている方はこちらもどうぞ。

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その1.新車値引きは(ほぼ)ありません。

まず1つめ。新車の値引きは(ほぼ)ありません。

ポルシェを検討される方はメルセデスベンツ、BMW、アウディなどジャーマン3を乗ってきた方も多いかと思います。

それらのメーカーで常態化している新車の値引き、ポルシェにおいてはほぼ無いと思っておいた方が良いです。

(ディーラーが抱えている在庫車(デモカー落ち等)については値引きがあります。)

 

まず、そもそもメルセデス・BMWについては販売台数を競っている中でのディーラーへの押し付け販売が相当数あると聞きます。

ニュースになっていたのも記憶に新しいですね。

「ベンツに勝て」BMWジャパンで横行したディーラーいじめの実態

「状況が変わったのは’13年頃。BMWから課されるノルマが過剰に増え始めたのです。本来、日本全国のディーラーを合わせても年間で販売可能な台数は3万5000台ほど。しかし、現在全国のディーラーに課されたノルマは計5万8000台。このギャップを埋めるため、ディーラーは月に何億円もかけてBMWの『新古車』を作らされるのです」

つまるところ、ディーラーとしては販売数を稼ぐためには安く売るしかない。

なので、新車においても大量の在庫車(新古車と呼ばれていますね)を抱えているわけです。

よく見られるパッケージングオプションも、生産台数効率化と販売数を稼ぐための1つの手段でしょう。

 

ポルシェではメーカーからの極度の押し付け販売はありません。

各ディーラーの販売数で直接影響を受けるのは、後述する役物車両と新規車両の割当数くらいだと思います。

ただ、パッケージングについて最近は増えてきてるかもですね。

後期マカンを売り出す際にシュポルトエディションなど名前をつけて、人気のあるオプションを盛り込んで販売していましたし。

カイエンクーペのオプションである、ライトウェイトスポーツパッケージは22インチホイールやカーボンルーフなど200万相当のオプション類が盛り込まれています。

ただ、マカンに関してはパッケージングモデルしか買えないわけでなく同じ時期に自由にコンフィグレーションをして注文をかけることはできています。

 

値引きの”ほぼ”という部分ですが、私はポルシェマカンを新車購入する際には値引きがあったのでそのような表現にしています。

その時の担当に聞くと、

“値引きできるのはオプションを多く盛り込んでいただけているので”

ということでした。オプション総額で言えば200万↑だったかと思います。

実際に値引きされた金額は15万ほど。笑

他のディーラーさんでも、値引きがあったとしても大体こんなものかと思います。

BMWなどでよくある100万近くの値引きは到底ありえないですね。

結局その値引きが中古車市場の価格下落を招きますから、値引きがほぼ無いポルシェの中古車市場の価格は安定しているわけです。

その2.それぞれのポルシェセンターに割り付けられる台数は概ね決まっている。

限定モデル(役物車両)の場合や、発表されて間もない車種の場合などがこれに当たります。

例えば、911スピードスター。911GT3をオープンカーにした究極の嗜好品です。

https://www.porsche.com/japan/jp/models/911/911-speedster/

これは全世界販売台数が1948台と既に決まっており、そもそも購入できる”権利”が厳正な抽選になっている限定モデルです。

(実際のところ、抽選というよりかまずは相応しいお得意先に話を持っていってるんじゃないかと思いますが)

このようなモデルは想像できる通り、日本全体に割り当てられる数が決まってしまっているため、ユーザーに届く一歩手前のディーラーでその枠を奪い合う格好となります。

どれだけの台数が割り当てられるか、その優劣を決めるのは店舗ごとの販売台数が一番大きいと思っています。

単純に考えても。

店舗規模が大きく、毎年911が飛ぶように売れていくところは限定車を望む声はディーラー・ユーザー共々大きいでしょう。

需要が高いわけですからね。

逆に店舗規模があまり大きくなく、売り上げ台数が芳しくない店舗に限定車を割り当てても望んだ結果は得にくいでしょう。

上記のようなところから、限定モデルは店舗ごとに割り当て数が決まってしまうようになっています。

 

そして、発表されて間もない車種も同様です。厳密に言えば初期ロットの台数ですけど。

例えば私も購入した後期マカン。

発表されて間もない頃でしたが、ディーラーに連絡を入れると割り当てられた台数(初期ロット)は5台とのことでした。

限定車に比べると相当ハードルは低くなっていますが、台数が決まってしまっているのは同様となっています。

なので、お目当ての最近発売された車種を狙っている方は早めに動くようにした方が良いですね。

その3.注文を入れたあとに変更が効くのはわずかな間だけ。

無事オプションや仕様も決まって正式に注文を入れたあとも、納車までの間にコンフィグレーターを弄り続けるのは誰しもが通る(通った)道でしょう。笑

 

その時に、

やっぱりこっちのオプションの方が良かったかな?とか

ネットで検索するとつけてる人が多いからこれもつけておこう…とか。

色々考えるところがあると思います。

 

そして、やっぱりこれも必要だ!このオプションもつけてください!とディーラーにお願いすると…

“申し訳ありませんが、既にオーダーを締めきってしまったので変更はお受付できません。”

との回答が・・・・。

 

上記は一例ですけども、新車は受注生産なのでオーダー〆切タイミングは必ず存在します。

注文してからどれくらいの期間かはハッキリわかりませんが、概ね1週間~2週間程度だと思います。

ここで焦る必要が無いように、しっかり事前にオプションを決めて注文まで持っていくべきですね。

慣れている方は先に注文を入れてしまって、後から変更するというやり方もできますけども。限定モデルなどによくあるパターンですね。

 

では、やっぱり変えてがまったく通用しないかと言うとそういうわけでもありません。

テクイップメントと呼ばれる、日本に運ばれてきた後で取り付ける方式で対応する事ができるオプションがあります。

例えば、スポーツエギゾーストなど。

これらは後付が可能なので、オーダーを締め切った後でも対応できるのですが。

 

難点が1つあります。

テクイップメントにすると価格が高いということです。

 

例を出したスポーツエギゾーストですが、オプションで取り付ける分には40万ほどです。

ですが、テクイップメントで取り付けると日本のディーラーメカニックの工賃が乗ってきますので、大体50万くらいでしょう。

実際、私はテクイップメントでエギゾーストを取り付けていますから価格が高くなることは実体験済みです。笑

(マイマカンのオプション構成はこちら)

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加えて、購入して納車されてから1ヵ月~3か月の間は一部のテクイップメントが1割引きで購入できるようになります。

そのため価格を抑えるという意味では、

テクイップメントで納車時までに追加しておいて!が一番割高になるいうことを肝に銘じておきましょう。

 

私は銘じました。

その4.手付金の金額がそれなりに高くなるので注意しよう。

受注生産という仕組み上、注文してからディーラーに手付金を先んじて入金する必要があります。

契約注文書にハンコを押してから大体1週間~2週間程度までの間に入金してくださいという連絡が来るかと思います。

この際、本体価格が高いため手付金も高くなるディーラーさんが多いかと。

あくまで一例ですが、購入代金の20%~30%くらいの手付金を求められます。

オプションを盛りに盛ったマカンなどは1000万を優に超えますから、その際は200万~300万の手付金が必要ということになります。

この金額だけで軽自動車であれば1台買えてしまいますね。

 

私は他の輸入車ディーラーで購入経験は無いため、BMWやメルセデスも同様かどうかは定かではありません。

ただ、いきなり300万円口座に入れてくださいっていうのは正直ビビります。

あらかじめ心構えをしておけば購入価格も高いため別に驚くこともないんですが、何の知識も無く進めてしまったためかなりドギマギした記憶がありますね。

 

購入を検討する際は、すぐに振り込める現金を用意しておきましょう。

その5.人気車種の場合、納車まで6ヶ月以上かかる。

 

https://www.porsche.com/japan/jp/models/macan/macan-models/macan-gts/

現在はどの車種も落ち着きつつありますが、2014年~16年頃のマカンSなんかは納車に1年以上かかることがザラにあったそうです。

人気すぎて工場の生産が追い付かず、納車がどんどん後ろ倒しになっていくと。

これはボルボのXC40など、同様の輸入自動車の人気車種と共通の悩みになりますね。

 

例えば乗り換えで検討しているとして納車に1年以上かかるということは、今の車に1年近く乗り続けるということです。

今乗っている車の車検時期は問題ないのか?1年後のリセール価格は?

そういったところまで考えないといけないわけですね。

国内に生産工場を抱えているメーカーであれば受注生産だったとしてもそこまで納期は取られないでしょう。

輸入車メーカーは本国で完成しても日本に来るまでに1ヵ月以上かかることが多いです。

加えて、新しい原動機(エンジン)が積まれていれば型式認証の期間も発生します。

新しいエンジンが日本の基準に合致しているか確認する制度です。

この認証が得られなければ日本に到着していてもディーラーに運ぶことができません。

完成したという連絡があったとしても、手元に届くまではざっくり考えても2か月近くはかかってしまうのが多いかと思います。

納期の面についても、しっかりと計画を立てるようにしましょう。

この点もディーラーの担当者に聞けば現在の納期目安(生産ロット時期)は教えてくれるので、早めにディーラーに出向く事がオススメですね。

 

参考までですが、私は2018年12月上旬にマカンを注文しました。

そして、実際に納車となったのは2019年8月です。

当初は春先頃に納車できそうという話だったんですけどね。笑

極々普通のマカンでも8か月近く待つこともあるということです。

まとめ

以上、新車購入時のまとめです。

1.新車値引きは無いと思った方が良い。

2.店舗ごとの初期ロット数は決まっている。ダメなら別店舗に交渉すれば可能性アリ。

3.注文後やっぱり変えてほしい!は、高くつくためやめた方が良い。

4.手付金の用意はしっかりと。200万~300万は最低でも用意しておこう。

5.納期はディーラーに確認すればわかる。早めに計画を立てよう。

 

ここだけ気を付けておけばとりあえず大丈夫でしょう!

ただ、見出しを書いててポルシェに限った話じゃないなぁともちょっぴり思ってしまいましたが…。笑

内容はきっちりポルシェにフォーカスさせていただいているつもりです!

 

あと、くれぐれも強気の値引きを強要しないようにしましょう。ネットの情報を見ていても、私が交渉をした限りでも、ポルシェディーラーには通じないと思います。

1つ目の項目にも書きましたが、よっぽど需要がある車でない限り安く買ったら安く売ることになります。

 

最後に、早め早めに動きましょう!

最近のポルシェは横の車種展開も早く、乗り遅れると買えないモデルも多く存在します。(スパイダーとか…)

 

以上、今回はここまで!

 

では、また次回!