前期・中期・後期、どのマカンを選ぶべきか?費用対満足度の話(価格編)

(最終更新日:2021.10.25)

21年10月 追記
マカンⅢが発表されたことにより、前期・後期の分けではなくなりました・・笑
ここでは前期=マカンⅠ・後期=マカンⅡだと読み替えていただくようお願いします。

マカンⅢについてはいずれ別記事にて。

 

こんにちわ、アキタローです。

前回の性能編に引き続き、大事な大事な価格編(リセール)です。

性能編は下記をご参照ください。

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(最終更新日:2021.11.1)※追記ここで記載しているものは、前期=マカンⅠ・後期=マカンⅡです。記事を書いたのが2020年なので、後期マカンはマカンⅢではありません。あしからず!前期後期で何が違うのか?[…]

 

マカンに限らず車等高価な物の購入を検討する時、まずは相場感を把握すると思います。

相場感について、ひととおりまとめましたので確認してみてください。

中古車の価格はカーセンサーを参考にしています。(2019年12月時点)

ただし、下記の新車の購入価格はそれなりにオプションを乗せた金額としています。
ポルシェはオプションつけないと本当に機能も何もない車ですし、大抵の人が少なくとも80万以上はつけているはずと思うので、それを車両価格としています。

みんな大体これぐらいの費用かかってるっしょ!(適当)

 

リセールバリューは上記新車購入価格の予想最低値を元に、台数で割っています。
この台数には登録から1年未満(2019)~5年(2014)の車が含まれているため、参考平均値としています。

MC前後でも結構違いますしね。

ちなみにマカンは2014年から販売なので、それ以前のモデルはありません。調べやすい。

目次

まずは予算規模を把握する。

 

新車ベースマカンを購入する場合:850万~1,000万(車両のみ711万~)

新車はもちろん高いですが、良いことも結構あります。

・自分好みにオーダーできる。
・新車保証がついてくる。
・ポルシェカードに申し込める。(厳密にはポルシェセンターで買えば中古でもOK)

あとは現行モデルに乗りたいって人は中古価格も大して変わらないので新車をオススメします。

余談ですが、マカンは人気車種のため引く手数多。

ほぼディーラー保有の在庫車が無くて、基本的には受注生産となります。

なので、乗り出しまでは平均4~6ヶ月くらいは待つことになるかも…。

ここが新車のネックかもしれませんね。

中古ベースマカンを購入する場合:591万前後

2014年~2018年のベースマカンは400万~600万あたりですね。
2019年の現行モデルは800万~です。大して変わらないので現行モデルに乗りたいという方は新車がオススメ。

※20年10月25日追記
20年10月現在も現行モデルは大して下がらず、750万~という推移です。
ただ、次期モデルの話がちょくちょく出てきているので、マイナーチェンジのタイミングに注意かも。
現状は新車・中古車どちらでも損はしない時期かと思います。

1つ気を付けないといけないのが確かマイナーマイナーチェンジレベルで、エンジン性能が若干アップしてたはずです。2017年あたりかな?

それ以前のモデルは237馬力とかだった記憶があります。あとナビの位置がひどい。

このあたり気を付けてみてください。

 

中古車は乗り出すまでがとても早い。

店舗によっては1週間で乗り始められるかもしれません。利点ですね。

ベースグレード リセールバリュー平均値(66台の平均値 591万で新車車両価格 850万より割出):70%

本当に驚異的な数値ですよね。
まあ2014年~2019年の平均値で出してしまってるので、正確なリセールバリューではありませんが輸入車でこの数字はなかなか見れないと思います。
トヨタ車レベルかな?

パーセンテージではなく、実際の金額感として値落ちがしないという意味では一番良いグレードです。
エンジンはもうちょっと力強いと嬉しいですけどね。

 


新車マカンSを購入する場合:1,000万~1,100万(車両価格874万~)
【2020.2.7追記】マカンGTS:1,100万~1,200万(車両価格1,038万~)

個人的には現行マカンSはあまりオススメできませんが、V型6気筒でPDKで5人乗れるポルシェはこれしかありません。パナメーラは4人乗りだし。カイエンはトルコンATだし。

エアサスがついていると、ここはベッドルームだったかな?と錯覚するほど乗り心地が良い。(らしい)

でもエアサス壊れやすいらしいし…。笑 バネサスでも十分乗り心地良いですよ!

もろもろオプションをつけていくとこのくらいの金額になると思います。

GTSグレードはまだ現行モデルで発売されていないので、予想値です。
※20年2月7日追記
価格が発表されており、1,038万からでした。予想値と大体合っていたので安心しました。笑
やっぱりGTSでもエンジン音は微妙な気配です。

中古マカンS・GTSを購入する場合:602万前後(S) 798万前後(GTS)

SとGTSを一緒にしてしまいましたが、前期マカンはこのあたりの2.9リッターエンジンが最高です。特にGTS!

後述しますが、GTSグレードのリセールバリューはマカンの中でも際立っていて、こんなに楽しい車に乗れるのに(きちんと売れば)実費がそんなにかからないというのは革新的です。

やはり経験と技術を集めて丁寧なスポーツカーを作り続けてきた、ポルシェが成せる技ですね。

Sグレード リセールバリュー平均値(56台の平均値 602万で新車車両価格 1,000万より割出):60%

Sグレードは1台~2台後期モデルが混ざってますが、まあざっくりとこんなものです。

GTSグレードに比べると2年ほど古い車が多いですが、買った瞬間に価格60%になるドイツ車は山ほどあるわけで、それに比べれば随分とマシな方。

GTSグレード リセールバリュー平均値(40台の平均値 798万で新車車両価格 1,100万より割出):73%

この73%という数値、トヨタの一部ミニバンとほぼ同等です。アルファードやヴェルファイアには負けるけど。

ここを見てもらえれば中古で買うべきなのはGTSグレードというのがようくわかりますよ。

この上の性能を持つターボも素晴らしいですが、これから購入を考えるという方はまずGTSを検討してみるのが間違いないと思います。

ちなみに新型GTSが発表されてから価格に変動有ったか見てみましたが、特に変動はなかったようです。

日本に納車され始めるとまた価格が落ちるかもしれませんね。

 


 

新車マカンターボを購入する場合:1,300万~1,400万(車両価格1,219万~)

ターボまでいくと今までオプションだったものが、デフォルトからそのままついてきます。パーシャルレザーシートなど。
なので、オプション自体はそこまで費用かかりませんが元々の車両価格が高い。
ここまで費用かかるんだったら、そこそこの車2台買ってもいいんじゃない??

ですが現行モデル唯一、エンジンにポルシェらしさを感じられる最高の一台です。乗ったことないけど。笑
新型GTSグレードも同じエンジンですが、まだ走行動画が上がっていないようなので判断できず。

ちなみにこの現行ターボモデルからブレーキがPSCBがついてくるようになりました。白いキャリパーが目印。
ブレーキダスト等を最大90%減少させるそうです。何気にありがたい。

動画などで見る限り、“現行の”マカングレードで一番良い音してます。加速力も抜群。ただ…う~~~ん、高い……。

音だけなら前期のGTSグレードもあるしなぁ…ってところの、ちょっと微妙なカンジです。

中古マカンターボを購入する場合:743万前後

中古のマカンターボは2つに分かれています。普通のターボとターボパフォーマンス。

このターボパフォーマンスはマカングレードの頂点で、440馬力となかなかのパワーを秘めています。ががが、台数はとても少ない。2台~3台程度。

あとはGTSに比べると値落ちがちょっと激しいですね。長く乗るにはあまりオススメできないグレードです。

ターボグレード リセールバリュー平均値(53台の平均値 743万で新車車両価格 1,300万より割出):57%

どうしたマカン…!今までのあの勢いはいったい…!?

まあまあ、妥当に考えて新車車両価格が以前より100万ちょびっと上がってしまったので、前期モデルの新車価格との開きが生まれてしまったのでしょう。

それでも他のグレードと比べるとやけに低いのは、ここまで高性能な車を使える道が日本にほとんど無く、かといってサーキットで使えるわけでもない低需要から来ているのではないでしょうか。

個人的には、同じお金を積んでこの車を買うくらいなら911を買います。(ターボオーナーさん、すみません…)

 


さて、こう見てみるとベースグレードのリセールバリューが大きく、かつ見込み予算も一番低いことがわかるかと思います。

そして、GTSグレードのリセールバリューがベースグレードを超えていて、とてもお得であることもわかるかと。

ですが、ポルシェのリセールの底値を引き上げてるのはやはり何物でもないオプション商法だと思うので、概ねの購入価格で割合を出したところであまり意味はないのかもしれませんが…。

一旦、まとめです。

グレード別新車購入価格
(それなりオプション込み)
中古車平均値リセールバリュー平均値(計215台、2019年12月時点)
ベースグレード850万~591万70% (66台)
Sグレード1,000万~602万60% (56台)
GTSグレード1,100万~798万73% (40台)
ターボグレード1,300万~743万57% (53台)

費用対満足度では文句なしにGTSグレード。次点、リセールを考えずターボグレード。

改めて、性能編と合わせてご確認ください。

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(最終更新日:2021.11.1)※追記ここで記載しているものは、前期=マカンⅠ・後期=マカンⅡです。記事を書いたのが2020年なので、後期マカンはマカンⅢではありません。あしからず!前期後期で何が違うのか?[…]

死角なしの前期GTSグレード、No1で超オススメ

やはり、お買い得グレードとも呼ばれるGTSグレードが、性能においても価格においても、一番優れていると思います。

そして前期モデルの2.9リッターエンジンは格別です。
アクセルを踏み込む度に増していく怒涛のトルクと音圧に圧倒されます。

かといってどんな高速域でも容易にコントロールできる安定性、流石ポルシェと舌を巻くものです。

加えて、GTSグレードが優れてる理由としてはその希少性です。
マカン自体はかなり流通していますが、モデル末期に登場するこのグレードは販売されている期間として約2年半程度。

必然的に台数は少なくなります。つまり、供給が減るわけですね。

需要と供給によって相場は決まりますから、高くなることはないにしろ手に入りにくくなるでしょう。
自分にあったオプションが備えられているモデルなどは、購入検討しているのであればすぐにでも連絡をすべきです。
そんなGTSモデルは二度と出会えない可能性の方が高いですから。

SUVにしては末永く楽しめる車だと思っているので、現行GTSモデルが販売されるタイミングなどにまた一度値落ちするでしょうからそこが一番の買い時かと思います。
↑2019年12月17日 欧州で新型GTSモデルが発表されました!が、今のところは値崩れ無し。

GTSモデルは日本は来年の秋頃納車開始でしょうかねぇ。

新型のエンジン音はまだ聞けていませんが、新型マカンターボと同様のエンジンですので…おそらく旧型の方が迫力度合いで言えば一歩上だと予想しています。

リセールは今一歩だが、極限のドライビングプレジャーが味わえる前期ターボグレードがNo2

マカンの筆頭たるターボグレードは、それはそれはプレシャスな体験ができます。

新型であれば0-100 4.3秒、旧型でも4.4秒のスーパーマシンです。SUVですよこれ??

5人も乗れる車で、かつ車高が高くて運転しやすいSUVにスポーツカーの加速力がついてくる。こう書くとお買い得感も出ますよね。

尚且つ、日本でのポルシェの流通台数は国産車に比べると年間6800台ととても少なく、その中でも更に少ないマカンターボとなるので、知ってる人の中では目立つこと間違いなし。

 

唯一の欠点はリセールがマカンにしては極端に悪いことでしょう。

一番リセールが良いマカンGTSの73%に比べると、マカンターボは57%

16%の大きな差があります。

1,300万の新車マカンターボだったとしたら、3年~5年後売る時には741万に。 新車価格から-559万。

ところが1,100万の新車マカンGTSは、3年~5年後でも803万です。 新車価格から-297万。

 

好きな車に乗るのが一番ですが、それなりに大きなお金の差が生まれるので後先考えずに買うのはあまりオススメできません。

しかし、私もいつかは一度乗ってみたい魅力があるのがマカンターボです。はあぁ…ツインターボエンジンたん…。

新型に乗るのであれば、現状ベースグレードがオススメ。No3
【2020.3.20追記】GTSグレードの方がお得です!

やはり、新型マカンSなどはエンジンの迫力が前期型に比べるとどうしても落ちてしまっているので、私の中でも前期に比べると後期型はあまり評価は芳しくありません。

新型GTSグレードはSグレードに積んでいるアウディ製3リッターエンジンを積まないことがわかったので、ますますSグレードを買う意味が薄れていると思います。

加えて、GTSと同じエンジンを積んでいる新型ターボグレードはGTSグレードに比べると少し馬力が向上しただけ。

日本で納車され始めたら新型GTSグレードが一番お得感もあり、No1オススメグレードになってしまうのは間違いないです。

で、あればGTSグレードが中古に流通するまで新型ベースグレードに乗っているのが賢い選択かもしれません。消去法ではありますが。

買い替える必要がなければ今の車を引き続き乗っているのもよいと思います。

ベースグレードも十分楽しいですから、エンジンに拘りがなければ、新型も是非どうぞ!

【2020.3.20追記】

GTSグレードが日本でも注文できるようになっているので、今すぐ乗りたい!ということでなければ新型GTSグレードが最もオススメ。

アウディ製ながら2.9リッターツインターボエンジンは十分官能的で、速いです。

旧型と新型を比較してしまうと、個人的にサウンド推しなので旧型をオススメしますがシャシーは新型の方が間違いなく良くなっています。

是非、試乗車があれば乗り比べてみてください。

 

更に、現在はコロナ禍においてのマカンリセールバリューについても各種記載しています。

ご参考にどうぞ!

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さて、簡単な費用対満足度について記載してみました。

おそらく人によっては初期費用が一番抑えられるベースグレードが一番だよ、という方もいらっしゃると思います。

ですが、ポルシェらしさというのをより濃く味わった方が楽しめるはずなので、

アキタローとしてはやはり前期GTSグレードをオススメします。

次点、後期GTSグレード!

 

是非、色々検討してみてください。

これからもマカン関係の記事は執筆していきますので、よろしくお願いいたします!

 

ではでは、以上!また次回。