試乗記, アルファロメオ ジュリア クアドリフォリオ:マラネロの血流

(最終更新日:2021.10.10)

こんにちは、アキタローです。

今回はアルファロメオ ジュリアクアドリフォリオに試乗してきました!

 

この車、一言で表すと”暴君”です(*_*;

私を御しきれるの?と挑発する声さえ聞こえてきます。

(車は女の子変換してます 笑)

 

しかし車の面白さはそういった気難しいところに折り合いをつけて、自分の思ったとおりに動かす喜びだと思います。

(最初から思い通りに動けばもちろん最高ですが 笑)

浅い関係では本当の面白さに届かないけど、その面白さの片鱗は試乗でもしっかりと味わえるクルマだと感じました。

この子は間違いなく、長く付き合うべき関係になるでしょう。

簡単まとめ:★★★★★★☆☆☆☆(6点/10点)

運転していて楽しいか - ★★★★★

魅力的なエンジン音か – ★★★☆☆

生活スタイルに合っているか – ★★★☆☆

乗り込む時にワクワクするか– ★★☆☆☆

 

私が重視するのは、ドライブフィール・エンジンサウンド・ライフスタイルとの合致、この3点です。

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ちなみに普段から仲良くしている同じブロガー仲間のtogariさんもこのクアドリフォリオに試乗されています!

通常モデルのヴェローチェも併せて試乗されているので、比較するのにも見やすいですよ。

やっぱりどのモードでもめっちゃ速く感じるし、実際速いんですよね…笑

それでもダイナミックモードで踏み切る胆力がtogariさんにはある!うう、見習いたいです( ;∀;)

「体感速度がハンパ無いです。。」

ヴェローチェと比べてレスポンスの鋭さも各段に違いますが、

路面へ食い込む様なタイヤグリップと低速から中速域への異常な吹け上がりの良さ。

この時点でノーマルモードでしたw

やっぱりクルマが好き。

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– 初体験する、踏み切れない世界

アルファロメオに乗るのは初めて。

そんな人間が500馬力を超える圧倒的ハイパワーモデルであるクアドリフォリオに乗ってしまって大丈夫なのか!?

 

結果、大丈夫ではありませんでした 笑

 

アクセルを床まで踏み切れません・・!(;_:)

いやいや、挙動が怖すぎる!なんなのこの車!?笑

 

なんかもう、500馬力をまったく手加減せずにアスファルトに叩きつけてる感じです。

ドイツ車とかはしっかりコントロールして走ってくれる感覚があるんですが、このジュリアは何も制御されてない。(気がする)

高校生2年生の夏休みくらいに何の嫌味もない、青春真っただ中なピュア車です 笑

 

同じFRという意味で、M2コンペティションと挙動の近しさはあります。

が!踏み切った時の荒々しさ、ヒヤリとするような官能性はこのジュリアの圧勝です。

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繰り返しになりますが、なよなよしたチキン野郎である私はアクセルを踏み切れませんでした。

ですが、そこまで行かずともこの車の持つ素晴らしい点を味わうことは可能です。

 

クルマとの距離感が生々しいくらいに近い、紙一重の感覚

 

 

先ほども記載しましたが”車というのはこういうものだ!”という主張が様々な接点から感じれます。

 

クイックに反応するステアリングからはフロントタイヤの切れ角がしっかりと。

繊細な操作を要求されてる(気がする)アクセルペダルからはラテンの血流が流れるエンジンの鼓動が。

リアタイヤからは刻一刻と変わる路面状況にかかるトラクションが。

 

本当に生々しいという言葉が似合います。

そして極めつけは暴力的なまでの加速感!

 

イギリスで数多の車を評論という舞台で叩き切ってきたジェレミー・クラークソンはこう評価しています。

無尽蔵にトルクがあるというわけではないので、8速ATをそれなりに駆使する必要はある。しかし最高出力は実に510PSだ。なので丁寧に扱う必要がある。この車は速い。思わず大声で笑い出してしまうくらいに速い。

海外自動車試乗レポート

イギリスの大人気自動車番組「Top Gear」でおなじみのジェレミー・クラークソンが英「The Sunday Times…

 

意外と全国に試乗車に配備されているので、是非試乗してみてください。

慣れていないと本当に吹き飛ぶ体験が出来ますよ!笑

 

そして、アルファロメオ自体は噂を否定していますが…

クアドリフォリオが搭載するエンジンは同時期に開発されたフェラーリ カリフォルニアのV8エンジンを基にしているという噂が有力です。

ボア・ストローク・バンク角が全て同一であるため、2気筒削っただけのエンジンを積んだのではないかと。

フェラーリに乗られたことがある評論家の方などはエンジンはもちろん、様々な点から近しいものを感じるそうですね。

「ジュリア」は大変に官能的なセダンだ。特に「クアドリフォリオ」は完全に4ドアのフェラーリである。2.9リッターV6ターボはすさまじいばかりにエロティックに回る。ステアリングはビンカンすぎてこぶし1個ぶん切るだけで横っ飛びする。本当にスバラシイのだが、なにせお値段が張る。1153万円ですから。

webCG

清水草一の話題の連載。第158回は「アルファ・ロメオ考2020」。中高年カーマニアが、今、気軽に買えるモデルとは? 現行…

 

私に4ドアフェラーリを操る技量はありませんでした…(;_:)

でも、間違いなく楽しいクルマの1つです!

– マラネロ血流のエンジンサウンドは

まずは聴いてください。

迫力のある独特なサウンドです。

 

これはですね…正直私は惹かれませんでした…

シフトアップのタイミングで銃声が響き渡る威圧感は十分に感じれますが…

 

個人的にはもっと乾いた、甲高い音が好きですね。

 

ただ、ただ!これだけは書かせてください。

 

ステルヴィオのエグゾーストはめちゃくちゃ良いんです!笑

同じエンジンなはずなんですけど、マフラーの取り回しに余裕があったんでしょうか?

フェラーリターボの音に近しい、官能的な音楽を響き渡らせます。

アクラポの力??

 

音だけで言えばステルヴィオがマストバイですね!

 

ジュリアのサウンドという点では…

う~~ん、刺さりませんでした((+_+))

 

– イタリアンデザインここにあり

エクステリア・インテリアは正にイタリアンデザインの王道。

フィアットに乗っている私ですが、完全な上位互換を感じます 笑

 

横から見るとちょっとBMWっぽさがあるのが気になりますね。

わかる人には横からでも判別つくんでしょうが、これがガンメタカラーとかになってくると一般人の区別厳しそうです。

イタリア車というだけでアイデンティティになるわけですから、横からでも一発でわかるような造形にしてくれたらより良かったかな?

 

しかしフロントデザインでそんじょそこらの貧弱派セダンと見間違えることは無いでしょう。

伝統的な逆三角の盾を模したフロントグリルはアルファロメオにしか無い唯一性です。

これにデイライトがついた時には…無言の圧力が極まってきますね。

 

なんとフロントリップスポイラーはカーボン製。

ここだけでガチガチのスポーツモデルと察することが出来ます。

ちなみに車速感応でこのリップスポイラーは下に下がるらしいです。見ることはほぼできませんが 笑

 

ボディサイドにはキラリと光る四葉のマーク。

イタリア語で”クアドリフォリオ”です。

由来は、悲しい事故が起こらないようにとお守りとして。

このバッジは特別スポーツモデルに送られます。

 

ホイールには19インチのアルファロメオらしい丸っとしたデザインが充てられます。

このガンメタ塗装、格好いいですよね。

タイヤハウスが純正で低めなのもグッド!

指2本ちょっと入るくらいですかね?

 

インテリアは特に素晴らしいと思います。

語弊を恐れず記載するならば、フェラーリのインテリアと言われても納得できるでしょう。

配色も去ることながら、この流麗なレザーの使い方はイタリア人にしかできません。

インテリアはドライブするうえで一番多く見ることになる場所ですから、拘りがあるに越したことありません。

 

ドアの内側も綺麗だ…

 

センターコンソールにもカーボンが。

ちなみにジュリアは2020年にマイナーチェンジしていますが、シフトレバー付近にトリコロールが設置されたのが変化ポイントです 笑

中古車買われる時はここを見ればMC前・後なのか簡単にチェックできますよ!

 

助手席のインテリア造形は匠の域ですね。

はあ…美しい (=_=)

 

後席も比較的ゆとりがある設計です。

セダンなので当たり前ですけどね。

ただ足を投げ出すほど広いわけではないので、セダン標準といった趣。

やはりどちらかというとドライバーズカーですね。

 

流石にイタリアの車、エクステリア・インテリアともに非常にレベルが高い!

このあたりお国柄というのは一朝一夕には真似できないので、この雰囲気を気に入ったら他では満足できないでしょう。

私もこのイタリアンデザインは大好きです。

まとめ(買いか?):普通に飽きた人へ送るスーパーセダン、指名買いで

運転していて楽しいか - ★★★★★

これは満点です!

予想以上に切れるステアリング、地平線の先まで轟くエンジン、シフトアップの度マフラーから響く銃声、いつ吹っ飛ぶかわからないリア。

物騒な単語を並べましたが…この車は本当に楽しいです。いや、ほんとに 笑

おっかなびっくりチキン野郎はアクセルをベタ踏みするのに四半期の時を要してしまいますが、おそらくこれは慣れかなと思います。

クルマの傾向がわかってきて自由に振り回せるようになったら、これほど楽しいセダンも数少ないんじゃないかなぁ。

試乗だけでもその片鱗をしっかり感じれましたからね。

面白いクルマだと思います!

魅力的なエンジン音か – ★★★☆☆

既に記載しましたが私の指向には刺さりませんでしたね。

GTAmも似たようなサウンドなので、アルファロメオサウンドというのにあまり馴染めないのかも。

ステルヴィオのサウンドは◎!

3点です。

生活スタイルに合っているか – ★★★☆☆

セダンなので評価は高い…予定だったのですが 笑

家族構成も変わり、ベビーカー積めるのかな?とかチャイルドシート置いてシート傷つかないかな?とか気にし始めると少し不安要素が。

色々考えたのですが、う~~~~~~~~~ん3点です。

乗り込む時にワクワクするか– ★★☆☆☆

各所のカーボンパーツやマフラー形状など、見た目からガチのクルマだッ・・!というのは伝わってきます。

ただあまり私の好みのデザインはしていないので、このくらいかな。

実際に走らせてみるとこの車が持ちえる動力性能にただただ圧倒されます笑

が、見た目としては・・・。

 

総合評価:★★★★★★☆☆☆☆(6点/10点)

なんとも微妙な採点となってしまいました…

しかし、逆を言えばほぼクルマを振り回す楽しさ(期待値込)で構成されているので、ピュアなスーパーセダンが欲しければマストバイでしょう。

ディーラーの方に話を聞いても、BMWなどと比較をすれどもかなり指名買いされている方が多いとのこと。

この車しか持ちえない世界観はかなり濃いので、刺さったら迷う必要はないでしょう!笑

 

 

良いクルマでした…

ほんとマフラー音がステルヴィオと同じだったらなぁ…笑

 

さて、今回はここまで。

ではまた次回!

 

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