試乗記, トヨタ ライズ : SUVと名乗ってはいけない

(最終更新日:2021.11.1)

こんにちは、アキタローです。

今回はRAV4に引き続き、トヨタ ライズ Gグレード(TOYOTA RAIZE)に試乗して来ました。

 

印象としては…

”もう軽でいいんじゃ?

…。

 

乗っていて本当に辛い車でした…。

ここまで車という乗り物に苦痛に感じたのはいつの日以来だろうか?

感染性胃腸炎にかかった時に自力で近くの病院まで15分かけて運転した、あの辛さ匹敵するんじゃないでしょうか。

足車という範疇で試乗してます、がしかし…。

もう書いてしまいますが、この車を買うことはないでしょう。

ですが、軽自動車というジャンルに興味が沸くキッカケを作ってくれました。

この車よりしっかりしていて、安い車もそれなりにあるのでは??

売れに売れているN-BOXなど、今度試乗してみようかと思います。

⇒試乗して来ました。結果、N-BOXと比較すると乗り心地と荷室容量以外はライズの方が良いと思いました。

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ちなみに私が重視するのは、ドライブフィール・エンジンサウンド・ライフスタイルとの合致・乗り込む際の高揚感、この4点です。

詳しくは以下をどうぞ。

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同時にRAV4にも試乗しています。

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トヨタ ライズのスペック

スペックは下記のとおり。

新車価格:167万円~228万円

試乗車:189万円(G)

全長3,995 mm
全幅1,695 mm
全高1,620 mm
車両重量970 kg
エンジン排気量 970cc

98馬力・トルク14.3kgf m

小さく、軽いのはストロングポイントです。

もちろん軽自動車規格には収まりませんから、5ナンバー車となります。

エンジンは1リッター ターボエンジン。

トランスミッションはDirect CVT…この時点でもうどうなるか想像ができますね?

私とCVTは相性悪いんですよね…

 

それでは、

・エクステリア

・インテリア

・ドライブフィール

・エンジン

・ライフスタイルとの合致

・まとめ(買いか?)

 

この順番でレビューしていきます。

エクステリア:外観の力強さは感じる

ライズの外観はコンパクトなパッケージながら、ラインをうまく際立たせていて押し出し感は強いですね。

コテコテのメッキグリルもありませんから、好印象です。

樹脂パーツも多用し、SUVライクな見た目です。あくまでライク。

 

あと、最近は塗装もしっかりしているように思えます。

ずっと見ていると、ポルシェのマイアミブルーに見えてきませんか?

ポルシェマカン コンフィグレーターより。

色合いはとても似ていると思います。

 

メッキらしいメッキはドアハンドルくらいにしか無かったと思います。

でも、このワンポイントピカピカメッキが恰好良いかと言われるとNO。

素直に外装色で塗っておけば良いものを…と毎度ながら思ってしまいます。

このあたりの美的センスの違いは、どちらかが墓場に入るまで相容れないでしょうね。

 

最近の車は視界確保のためにAピラー付近をガラス面にしていたりもしますが、ライズは強度確保のためか無し。

大きな車ではないですから、無くても支障は出ないとは思いますが。

あったらあったで便利なので、残念ポイント。

 

しかし、近くで見ても塗装はしっかりしていると思いますね。

これが発売から半年も経っていない新車で、営業さん達が頑張って毎日磨いているからかもしれませんが…。

リアはちょっと角張りすぎてスバルっぽさが出てきてしまっていると思います。RAV4と言われれば…う~んまあ確かに。

絶対的な車幅の小ささも相まって、恰好良くもないし可愛くもない。シビックのように突き抜けてもいないし、中途半端ですね。

車のお尻って相当見られますから、拘るべきポイントの1つ。

しかし、上記の理由から魅力は感じにくいデザインになってしまっています。

 

限られたサイズ感で頑張っている印象は伝わってきますが、この車をデザインで選ぶユーザーは少ないのではと思います。

私であれば、同じサイズ感の車両で一番良いデザインを選べと言われたらまずMINIを挙げるでしょう。

https://www.mini.jp/ja_JP/home.html

MINI VICTORIA
かわいい。

 

国産車だったらスズキハスラーですね。

https://www.suzuki.co.jp/car/hustler/

スズキ ハスラー
かわいい。

 

詰まる所、私が言いたいこととしては。

デザインサイズの限界があるのだから無理にマッシブなSUV感を出さずに、可愛い系に振っても良かったのではと思います。

インテリア:チープの一言…

パッと見、商用車ですかと改め聞きたくなるような、プラ・プラ・プラ。

プラスチックで埋め尽くされた海を泳ぐ感覚を味わえます。

 

ドアハンドルなどもメッキ調に塗ってあるだけで、もちろん中身はプラです。

私がこの車でしっかりとしたインテリアだと認識できるのは、6角形エアコンダクト真っ赤な非常点滅表示灯だけです。

レッドカーボン“調”インテリアやピアノブラック“調”インテリアもオプションでつけることができます。もちろん中身は…。

 

シートはもちろんオールファブリック

Gグレードは謎のステッチが入りますが、座り心地に影響はしません。

座るだけならもちろんそれなりに快適です。

運転しないで、座るだけならね。

 

価格を考えれば、車内に入った時にガッカリはしないけどドライブする気持ちも上がらないでしょうね。

インテリアは考えちゃいけない車です。

ドライブフィール:恐ろしいほどの突き上げ、乗り心地は過去最悪

(あまりの衝撃にドライバーシートを撮るの忘れてしまいました)

 

開いた口が塞がらないという慣用句をご存知でしょうか。

知っているけど使いどころが無い?

結構結構。このライズに乗ることで思う存分使用する事ができるでしょう。

 

とにかく、とにかく史上最悪の乗り心地でした。

こんな車が存在していていいのだろうか?

仕事柄、ADバンなど商用車に乗る機会もありますが、ここまで乗り心地が悪い車は初めてです。

今までで一番乗り心地が悪かった車は日産 エクストレイルハワイで乗ったオンボロのハイエースもどきでしたが、一瞬で過去に追いやりましたね。

 

こいつはモンスターマシンです。

舗装路なのに田舎の砂利道を走っているかの如く細かく振動し。

舗装路なのに未舗装路かと間違うほどのダンピング

ステアリングもどこまで切れば曲がるのかよくわからない感触

挙句に謎感触のウィンカーと、とてつもなく煩いエンジン

 

思い出すだけで辛い気持ちがフラッシュバックしてきます。

PTSDになりかねん…。笑

 

小さいお子さんがいる家庭は、安直に流行りだからとこの車を買ってはダメです。

お子さんは十中八九乗り物酔いするか、まだ良い方でも車での長距離移動が嫌いになると思います。

特に路面からの突き上げ感は相当強い、というか4DXに乗ってるんじゃないかと錯覚するくらいワシワシガシガシ揺さぶってくる車なので、走る時は相当気を使わないといけないですね。

ゆったり乗せてください、ほんと…。

 

この車を検討している方は絶対に試乗してください。

更に願わくば、他の同価格帯車種にも試乗してみてください。

ライズに試乗して過去最高に辛い思いをした、私からのお願いです。

是非。

 

すっかり書き忘れていましたが、なんとパーキングブレーキはサイドブレーキ(手動)です。

ドリフトが出来るかも?

エンジン:もはや語ることなし。

3気筒ターボにCVT。

詳しい方は、どうなるか想像がつくと思います。

何も語ることはありません。

(+_+)

ライフスタイル:このサイズ感にしては十分な容量を確保。

荷室はそれなりに広いです。

荷室容量は450Lほど。(4駆か2駆で50Lほど変わってきます。左記は2駆モデル。)

ただ上記の容量は、アンダーラゲージも使用してのサイズ感です。

スペアタイヤ保管庫を荷室にするイメージですね。ただ、これって使いづらい。

先ほどの上段スペースだけで記載すれば303L~369L程度です。

まあ、軽自動車より大きいとは言え相当コンパクトなBセグメントクラスで上記容量は十分かと思います。

家電量販店で買って持ち帰れるのは、大型加湿器くらいでしょうかね?冷蔵庫は小型モデルでも難しそうです。

日々の日用品だけであれば、もちろん問題ナシ。

もちろん、後席シートは倒せます。

まとめ(買いか?):安易に選ぶと絶対後悔します

まとめです。
(★5つで評価)

運転していて楽しいか - ☆☆☆☆☆

運転するということがこんなに辛く苦しいものだと、気づくキッカケを与えてくれた車です。

魅力的なエンジン音か – ☆☆☆☆☆

「(マンドラゴラの叫び声を聞いてしまったのか、苦悶の表情で息絶えた冒険者がいる)」

生活スタイルに合っているか – ★★☆☆☆

コンパクトで荷物もそれなりに乗る。いやぁいいんじゃないでしょうか。

そして、まず壊れることはないでしょう。

なぜならTOYOTAだから!

コンセプトは良いと思うんですけどね。

このサイズ感でこういう車、待ってたんだよって方も多いのでは。

日常使いには持ってこいでしょう。

駐車スペースでまず困ることはないだろうし。

使い勝手という面では、ニーズをきちんと分析してジャストフィットの商品をマーケットに送り出してきたなと思います。

乗り込む時にワクワクするか– ☆☆☆☆☆

私の趣向には合わないので…


以上となります。

 

走行面では凄まじいインパクトを残してくれた車でした…。

 

ライズはSUVというジャンルではないですね。

ダイハツが作った、軽自動車の延長線上の車です。

ゆったり乗れる車ではない。

シャシーはダイハツ ロッキーと共用ですし。

いくら安くとも…。

 

ライズを買うんだ!これしかない!という方はもちろん止めませんが、検討段階にある方は今一度他の車種も検討してみてください。

外見は街中を多く走り始めたら全く新鮮味は無くなりますから、一番重要なのは中身だと思います。

 

走る、曲がる、止まる。

ライズは、これがしっかりと出来ている車でしょうか?

私には、そうは思えませんでした…。

 

ですが、私は軽自動車などコンパクトカーはほとんど乗ったことありませんから、こういうものだと言うことを知らないだけかもしれません。

そのため、近いうちに軽自動車に試乗してきて、改めてライズの具合を確かめようと思っています。

 

 ⇒結果、軽自動車の比較は乗り心地はともかくも全体的にライズの方が良かったです。私はオススメしませんが…。

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では…今回は以上!

また次回に。