(最終更新日:2020.3.17)
こんにちわ、アキタローです。
今回はポルシェワールドのスポーツカー入り口である、ケイマン / ボクスターについて記載していきます。
先日、ケイマン / ボクスター GTS4.0などの発表がありまして私の中でも興味が高まっている2シーター車。
https://www.porsche.com/japan/jp/models/718/718-gts-4-0-models/
どちらも素晴らしいドライビングプレジャーを与えてくれるクルマでありますが、費用感の面で考えるとどうでしょうか。
もちろん、自在に操る歓びという面ではMTが随一でしょうし、快適性という面ではPDKが勝るでしょう。
この記事ではそこから少し視点を変えて、どちらがお得なのかといった点にフォーカスを当てていきます。
PDKとMTの価格差について…48万円差。
まず、新車で注文する際のPDKとMTの価格差についてです。
ポルシェコンフィギュレーターで確認してみると、このような金額に。
安くはない金額ですね。約48万円です。
余談ですがポルシェのオプションは快適性や利便性、特別性をつけようとすると金額が上がるようになっています。
逆を言えば、素のシャシーとエンジンは最高に近いものを用意してきていますからそこをきちんと押さえて購入すれば良い買い物ができるかと思います。
これがGTS4.0になっても同じ価格だといいんですけどね。
なぜかポルシェジャパンにはまだ残ってる2.5Tの価格だとPDKは55万円くらいでした。なんで???
中古車の価格差は?それぞれまとめてみました。
さて、一番気になる中古車の価格についてです。
例によってカーセンサーによって718ケイマン / ボクスターをMTとPDKで分けて集計しました。
(2020年2月末時点の価格です。981とか古い型はあまりにも数が多すぎて断念…。)
調べてみると意外に面白い結果となりました。
上記の画像に表示しきれない部分でも計算してますので、別途表などにして記載していきます。
全体の割合…圧倒的にPDKが多く、MTはわずか15%のシェア!
トランスミッション / 車種 (計154台) | 718ケイマン | 718ボクスター |
MT (20台) | 12台 | 8台 |
PDK (134台) | 70台 | 64台 |
全体の台数については二つの見方が出来ると思います。
・そもそもMTを選ぶ人が少ない。
・MTを選んでる人はそれなりにいるが、手放さないから中古車市場に出てこない。
私は前者だと思っております。
MT免許自体を取得する人が減っていると思っていて、日本市場ではMTを積んでいる車の絶滅が危惧されていますからね。
欧州ではまだまだMTも勢いを保っているようですが。
もちろん、MTの方が運転していて面白いと思います。
私は教習車と軽トラックしか乗ったことありませんが…笑
面白いですけど、快適性が犠牲になるんですよね。(主に左手と左足)
そこが悩みどころです。
全体でのMTとPDKの平均中古車価格
トランスミッション / グレード別 ケイマンボクスター合算 (計154台) | GTS平均値 | S平均値 | ベースグレード平均値 |
MT (20台) | 1,004万円 (4台) | 746万円 (4台) | 587万円 (12台) |
PDK (134台) | 926万円 (17台) | 784万円 (39台) | 665万円 (78台) |
さてさて、実際の中古車価格についてです。
面白いことにGTSでMTの方が価格平均値でPDKより勝っているんですよね。
MTの台数が4台と少ないことも影響していそうな気もしますが…。
Sとベースグレードに関しては順当にPDKの方が高くなっています。
特にベースグレードはMTより78万円も平均値が高い!
リセールバリューは今回調べないつもりですが、ベースグレードもお得感漂いますね。
Sは40万円前後と、ちょうどPDKオプション程度の値段ですね。
GTSはともかくとして、Sとベースグレードに関してはここだけを見るとPDKの方が需要が高そうです。
しかし、これだけだと様々な年式が混じっていてあまり比較にならないのでもう少し落とし込んだ比較をしていきます。
ボリューム帯年式のベースグレードで、MTとPDKを平均中古車価格で比較
トランスミッション / 年式 (計154台) | 2019年 | 2018年 | 2017年 | 2016年 |
MT (20台) | 3台 | 3台 | 13台 (ベースグレード10台) | 1台 |
PDK (134台) | 23台 | 55台 | 43台 (ベースグレード24台) | 13台 |
上記の表を見ていただけると一目でわかりますが、2017年が一番比較しやすい年式ですのでここのベースグレードを比較していきます。
(表には記載しませんが、ベースグレードが一番多いグレードだったのでこのグレードで比較するようにしています。)
トランスミッション / 車種 (計34台) | 718ケイマン中古車平均値 | 718ボクスター中古車平均値 |
MT ベースグレード (10台) | 555万円 (7台) | 637万円 (3台) |
PDK ベースグレード (24台) | 619万円 (10台) | 636万円 (14台) |
かなり絞り込んだので台数として多くはありませんが…。
見てください、MTボクスターの平均値!
PDKの価格と変わらないどころかわずかに高いんです!
驚きです。
この3台、もちろんオプションはそれぞれなんですが特別仕様(エクスクルーシブマニュファクチャ)でもありません。
一台オプションホイールがついていましたが、他2台はオプションもほぼなく平々凡々。
他が過走行車というわけでもなく。
つまるところ…
趣味車であるオープンカーに嗜好性の高いMTという玄人好みの組み合わせが一番お得かも!?
と考えました。
そしてケイマンの方も比較すると、MTとPDKではオプション金額である48万を超えて64万円の開きがあります。
他オプションの盛り具合もあるとは思いますが、それでもケイマンはPDKの方がお得と考えられるかと思います。
結論…ボクスターはMT推奨。ケイマンはPDK推奨。
簡単に比較したので、必ずこうなるという約束はもちろんできませんが…。笑
比較の結果、
ボクスターはMTの方がお得。
ケイマンはPDKの方がお得。
という結論になりました。
よくよく考えると、ボクスターというオープンドライブを嗜める方には運転すること自体を楽しめるMTが好まれるのでしょうね。
逆に、ケイマンを駆りサーキットで1秒を削り取る方にとってはPDKの方がタイムを縮めやすいでしょうし。
単純にお得感だけでクルマには乗れませんので、実際に操る楽しみや快適性を勘案してのチョイスをすべきなのがまず一歩目。
その先の最終的な“マーケット需要”というものを考える際に、上記の結論が役立つかなと思っています。
まとめ:GTS4.0もMTがお得?
さて、まとめです。
先ほど結論をまとめましたが、
ボクスターはMT。
ケイマンはPDK。
というところは私の中で固まりました。
もう一歩踏み込めば、ボクスターMTが一番お得に乗れそうだということもわかりました。
そう、その考え方を元にすれば…
ボクスターGTS4.0や718スパイダーもMTが一番お得に乗れるのでは??
と思いました!
一応PDKを待ってる身としては考え方を正す必要がありそうです。
ポルシェからの正式発表はまだありませんが2020年末頃にPDKの設定が追加されるとのウワサです。
(買えるかどうかは置いておいて…笑)
実際MTでカコカコシフトしてるだけでも楽しいんだろうな。
ただ、ATで慣れてしまっている身としてはMTに乗って体が馴染めるだろうか、不安…。
ポルシェセンターの担当曰く、ポルシェのMTは死ぬまでに一度乗っておかないと後悔するとの話でしたが…。笑
う~ん、悩ましいですね。
さてさて、今回は以上です。
また次回に!