試乗記 – メルセデスAMG CLA 35 :飛び抜ける点はないがまとまった車

(最終更新日:2020.10.17)

こんにちは、アキタローです。

今回はメルセデスAMG CLA35 に試乗してきました!

 

印象としては…

”すべてがそれなり。楽しく、スタイリングも◎だが飛び抜ける点は無い。

といった具合でした。

 

35というグレードがそういう乗り味を目指しているのか、コンフォートにもスポーツにも乗れる万能選手です。

が!AMGというブランドで考えると、突き抜けるものが不足している気がしました。

この上にはCLA45Sという同セグメント上のモンスターマシンが君臨していますから、それとの差別化が必要なのかもしれませんね。

5人乗りかつそれなりにコンパクトなC~Dセグメントという万能感がある車ですし、AMGへのエントリーモデルとしてはこれくらいの”ピリ辛”が良いかもですね。

AMGにはもっと過激なエッセンスを期待してしまうところですが、ほどよい塩梅モデルがこの35なのかも。

運転自体は結構楽しめた感がありますが、琴線に触れるかというと微妙…そんなクルマでした。

 

 

私が重視するのは、ドライブフィール・エンジンサウンド・ライフスタイルとの合致、この3点です。

詳しくは以下をどうぞ。

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メルセデスAMG CLA35のスペック

スペックは下記のとおり。

新車価格:685万円~

試乗車:メルセデスAMG CLA 35 PKG込 740万円ほど(ナビゲーションPKG 189,000円 + AMGアドバンストPKG 354,000円 )

全長4,695 mm
全幅1,835 mm
全高1,405 mm
車両重量1,600 kg
エンジン直列4気筒 ターボチャージドエンジン

排気量 1,991cc

306馬力・トルク40.8kgf m

コンパクトとは言いつつも、Aクラスから見ると随分ふくよかなボディサイズ。

CLAやCLSはセダンらしさを残した4doorクーペという位置づけゆえか、全長も全幅もCクラス相当です。

CL”A”クラスと考えると大きいですが、逆に考えれば走りの質感を期待できるということでもあるのかなと。

重量はちょっと重めな1,600kgですが、コンフォートな乗り心地にも寄与しているので軽いのが正義というクルマでもありません。

色々な車種のイイトコドリを狙ったクルマとも考えられますね。

 

 

それでは、

・エクステリア
・インテリア
・ドライブフィール
・エンジン
・ライフスタイルとの合致
・まとめ(買いか?)

この順番でレビューしていきます。

エクステリア:ザ・セダンクーペ。レクサスは見習ってほしい。

まずはエクステリア。

誰がどう見てもメルセデスだとわかるシルエットです。(ボクスターに続き2回目)

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正面から見た時の威圧感は鬼のよう。

日本国内において“ベンツ”という単語の威力は計り知れないですから、フロントフェイスでその“言葉”を伝えることが出来るのは道路交通上有利に働くでしょう。

前を走っている貧弱モヤシ達は恐れおののき片輪を路肩に上げながら道を譲ってくれるはずです。

 

 

細かいところを見てみると、AMGの文字が。

こんなところにも拘りを見せるのは生真面目なドイツ人らしさを感じられます。

 

 

さて、エクステリアの評価ですが、まず塗装がとっても綺麗。

磨き上げられた骨董品のような、深く吸い込まれるような色合いです。

確か色はデジタルホワイト(オプション色)だったはず。

それなりにドイツ車を眺めてきましたが、ジャーマンの中で塗装はメルセデスが最良なのでは?と感じてしまいます。

いったいどんな技巧が散りばめられているのか、見当もつきません。

感性に直接訴えかけてくるものがある、艶やかな彩色ですね。

エクステリア自体もさわやかにプレスの効いたラインで、最近のメルセデス共通デザイン言語である“センシュアル・ピュリティ”を体現しているクルマです。

“あくどさ”を感じず、しっかりとした重厚感を感じられるエクステリアは流石の一言。

 

横にはしっかりとターボ4maticの文字が。

 

リア側のエクステリアです。

なだらかに落ちるテールがクーペスタイルをかもし出します。

ですがやっぱりセダンですので、限界は感じます。

ルーフラインはクーペらしさがヒシヒシと伝わってきますが、リアはいまひとつ…。

この角度からはそこまで格好よく無いかも。

テールウイングはスパリとアゲアゲ、スポーティな印象を与えてくれます。

 

いつもの激エロラインから一枚。

ほどよくふんわりですね。

このラインも官能的純粋(センシュアルピュリティ)の一部なのでしょう。

セダンの外観を纏いながらそのような角立ちを感じさせないのはセダンクーペだからこそ。

流れるようなプレスラインは流石です。

 

マフラーはやる気十分の2本出し。

もちろんダミーではありませんよ!

リアディフューザーがグロスブラックに塗られていて猶更シルバーマフラーを強調します。

こいつはアスリートだ…はやいゾ…。

そんな雰囲気を感じることが出来ます。

 

参考程度に。上記の写真はAMGでない、通常のCLA。

普通のCLA(ステーションワゴンの方)ではお決まりのそれなりに格好良いダミーマフラーです。

 

最後にホイール。

最近のメルセデスでポピュラーな18インチの星形スポークです。

カッコイイ。

通常のモデルではAMGラインオプションを選択しないとこのホイールは手に入りませんが、CLA35であればもちろん無料。

 

参考までに。上記写真は同様にAMGでない通常CLA。

通常のモデル(CLA 180 ステーションワゴン)で履いているホイールはこんな色合い。

形は一緒ですが、フィニッシュの仕方が違うようですね。

AMGモデルはカットラインがブラック塗装ですが、通常モデルは一色に統一されています。

もしかしたら選択できるのかも?

 

さて、エクステリアの総評としては。

ぜひレクサスに見習ってほしい、お手本のようなセダンクーペ

という印象でした。

 

RC / RC-Fこそ、レクサスが狙っているセダンクーペなのかなと思っているのですが、陸の王者 メルセデスが繰り出すモデルは一味二味違いますね。

こちらの方がエクステリアで相当上手です。伊達ではない。

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レクサスはちょっとがっかりでした。

インテリア:レーシーな風貌だが、しっとりとまとまったアーキテクチャ。レクサスは見習ってほしい。

重厚感溢れるドアを開けてみると、まず目に飛び込んでくるのがこの赤。

赤。赤。赤!

これでもかと真っ赤なインテリアです。

これらはもちろんオプションなのでご安心を。

気になる方は大人なブラックが選べます。

 

ですけども、嫌らしくない赤ですね。

レクサスとは雲泥の差です。

月とスッポンというたとえがありますが、正にそれ。

せっかくなので比較してみましょう。

↑レクサス。

 

↑メルセデス。

 

まったく同じ素材、配色ではありませんが圧倒的にCLA35の方がお洒落に感じませんか?

こういった所でもレクサスの粗を思い出してしまいました。

発売された年も離れているとはいえ…。

もっと頑張ってレクサス!

 

このシート、ホールド性はもちろんの事肌触りもとても良かったです。

長時間乗っていても蒸れ無さそうな気配がありました。

少なくとも試乗の30分間、とっても快適に座れていましたね。

(ディーラーのご厚意で高速に乗せてもらっていました)

 

センターコンソール周りです。

部品1つ1つの高級感がありますし、もちろん手触りも良し。

スポーツモデルではありますが、しっかりとインテリアにも力を入れているのがメルセデスの懐の深さです。

ラグジュアリーの雄に手抜かりはありません。

 

しっかりとドアトリムにもステッチが入っております。

ボタン類の質感も極上、インテリアにおいてこの価格帯の王者かもしれませんね。

 

エアコン吹き出し口も最新のデザイン言語に揃えられており、タービン型です。

インテリアで他社に負けないぞ!という気概を存分に感じられますね。

 

流石のメルセデスです。

インテリア◎。

 

あと、当たり前ですが5人乗れますし4doorです。

5人乗れるスポーツカーはつよい。

 

ドライブフィール:楽しい!…けど、物足りない。

メルセデスAMGが繰り出すコンパクトスポーツモデル、CLA35。

スポーツモデルの名は飾りではなく、しっかりとしたドライブフィールです。

基本的な走る、曲がる、止まる。

過不足ありません。

ですけども、上記は特筆すべきほど感動するものはありませんでした。

(それでも十分他乗用車からすると上位のレベルですが)

 

しかしながら加速。

これは速い。

 

0-100km5秒切るクルマはそこまで乗ってきておらず慣れていない部分も大きいですが、あっという間に制限速度に到達。

アクセルの踏み込み具合が難しい 笑

ベタ踏みできる時間は信号ダッシュでも2~3秒が限界でしょう。

公道では楽しむ暇もないほどズバ抜けて速いです。

今後、見かけても信号ダッシュは挑まないようにします((+_+))

 

そして、明らかにボクスターよりも滑らかに加速していきます。

同じDCTなんですけどね。

乗り心地が良いせいか、路面を這うように水平移動している感覚です。

ですから、気が付いたらスピードが出ている系のクルマですね。

気を付けましょう。

 

もちろんメルセデスですからコンフォートモードの乗り心地はとても良いです。

路面状況をしっかりいなして進み、ほぼストレスを感じる振動はありません。

同乗者から

「やっぱり”ベンツ”は違うわ~」

と言葉が出てくるのは思っている以上に早いはず。

(ここで”メルセデス”という単語が出てくる方は既にオーナーでしょうから、詳しく知らない方をイメージしています笑)

 

このクルマ、確かに運転していて楽しいです。

ストレスの少ない、思ったように運転をすることができますから。

 

楽しいのは間違いないですが…。

すごく尖っているとか、魅力を感じるか、という部分は弱いクルマです。

全体的に丸くなりすぎているような印象。

 

それがCLA45Sとの差別化なんですと言われれば納得ですが、単体のクルマとして考えたときに訴求力がイマイチ足りない気がします。

これなら通常のCLA 250でも良いのでは?

 

CLA250(539万円)とCLA35(685万円)の価格差は150万近く。

そこまでの価値があるかと言われると…う~~ん。

ですが粗悪なクルマではなくしっかり練り込まれたアーキテクチャを持つ”楽しめる”クルマですから、判断に迷うところですね。

エンジン:えっ?

“スンッ…キュキュブロロロ…”
エンジンを始動させた時、思わず驚きの声を出してしまいました。
こんなにエンジンスタート静かなんだ・・・・。

AMGってエンジンが始動したら近所の小鳥の囀りは消え、人は慌てふためき、犬猫はすくみ上る、ある種生物兵器だと思っていましたが。

CLA35のスタートアイドル音はまるで蚊の鳴く音のようでした。

(スポーツエグゾーストがついてないからでしょうか、試乗車は無し)

 

つい最近乗ったボクスターのスタートアイドル音は結構に爆音です。

ボクスターとの対比がしたかったこともあって、CLA35のエンジンサウンドに期待していたことも事実。

 

う~~~~ん、これではドライバーのハートを揺さぶることは難しいのではないでしょうか。

これからドライブするぞ!という気持ちが入りません。

(メルセデスなりのお隣さん配慮??)

 

クルマを人に例えると、

・エクステリア=顔・外見

・インテリア=服装

・ドライブフィール=性格・考え方

・エンジンサウンド=声

だと思っているんですよ。

 

一目惚れした人の声がイメージとあまりにかけ離れていたら最初ガッカリしませんか?

私は正にソレでした。

 

加速時の車内エンジンサウンドもなんとな~く作られた音のように感じます。

無加工そのままのエンジンサウンドでは無いでしょう。

 

エンジン自体はとても素晴らしいものだと思います。

ターボラグもかなり少なく、加速を必要とした分だけグイグイ引き出してくれます。

振動も少ない印象でした。

 

ですが、音!

うちのマカンよりやる気にさせる、いい音出してほしかったなぁ…。

ここは非常に残念でした。

ライフスタイル:不足無し、万能。

軽く調べてみましたがCLAの荷室容量は460Lです。マカンは500L。

セダンタイプなので、開口部の限界はありますがなんとかゴルフバックは積み込めそうです。

確かリアシートも倒せたはずなので、大き目なエアコンを買っても入れ方さえ工夫すれば納まりそう。

 

楽しめるスポーツ寄りなクルマながら、しっかりと実用性が保たれているのは4door車ならでは。

日頃のお買い物から休日の峠道まで。

こいつでオールオッケー。

キャンプに家族4人で行くとなると荷室が足らなくなりそうですが、グランピング系の場所を選べばまったく問題なし。

幅広いライフスタイルに合致しそうです。

 

まとめ(買いか?):良いクルマだけど…。

まとめです。
(★5つで評価)

運転していて楽しいか - ★★★☆☆

楽しいです。それは間違いない。

でも本当になんとなくなのですが、飽きが早そうなクルマだと感じました。

尖っているところ、もっと具体的に言ってしまえば運転していて感情を刺激する部分が少ない。

ヒヤヒヤするようなところがなく、丸すぎるんです。

だから、楽しいんだけど1週間乗ればもう満足かな…というクルマでした。

 

魅力的なエンジン音か – ★★☆☆☆

4気筒ながら、加速するとそこそこなエンジンサウンドが聞こえます。

どこまでが作られている音か判断はつきませんが、悪くは無い音です。

(期待値が高かったのでガッカリはしましたが)

スポーツエグゾーストをつければまた変わるでしょう。

★2つ。

生活スタイルに合っているか – ★★★★★

これは素晴らしい。

私の現在のライフスタイルにすべて合致するクルマです。

しっかりと楽しめるクルマであり、4doorであり、荷物もそれなりに積載可能。

そして速い!

ちょっとばかり厳つい顔をしていますが、マカンほどは目立たないクルマでしょう。

遠目から見たらベンツの一括りです。

そしてあまり記載はしてきませんでしたが私、このスタイリングは気に入っています。

張り出しがそこまで強いわけでなく、スラッとしたクールビューティな雰囲気を持っているのが好み。

私のライフスタイルとの合致という観点からは、かなり魅力的なクルマだと思います。

 


以上となります。

 

さて、つらつらとCLA35について記載してきました。

振り返って思うのは、

“まとまっていて死角の少ないクルマでありスタイリングも◎、でもちょっと丸まりすぎ”

という印象。

 

AMGだから…という先入観があるのは事実。

ですが、CLA250との比較をした時に、150万円という価格差の価値が提供できているのか疑問を感じます。

 

良いクルマだけど…購入はしないかな。

ライフスタイルとの一致具合はほぼパーフェクト。

荷室がもうちょっと、という欠点だけなのでシューティングブレークであれば100点満点でしょう。

 

だけども、購入を本格的に検討するのであれば、CLA45SとCLA250のどちらかかな…。

 

万能性がウリなクルマだと思うので結構売れ筋なんじゃないかと思いますが、私には中途半端に感じてしまいました。

 

 

では、今回は以上です。

また次回に!

(次回はC3予定です。)

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